宿泊代を払ってしばらくすると、宴会をしていた親父さん達も皆それぞれの家に帰り、明かりが消されたので、寝ることにしました。
こんな村に泊まろうとは予想もしていなかったので気分が高揚していたせいか、なかなか寝付けませんでした。しかし、何度も寝がえりを打つうちにいつの間にか眠ってしまいました。
真夜中頃、突然の腹痛で目が覚めました。慣れない船旅で体が疲れていたのと、昨夜の食事か酒が悪かったのでしょうか。お腹がごろごろ言って、完全に下り腹の様子。トイレに行かないと、と思いましたが、昼間入った野外便所の状態を思い出すと、電気などまず付いていないということに気付きました。でも、とりあえず様子を見てみようと、寝床から出て、家の出入口へ向かいました。
予想していた通り、外は真っ暗でトイレがあったはずの方を見てもトイレの場所すらはっきりと判別することが出来ない状態。こんな暗闇の中であのトイレに入ったら100%穴にはまってしまう。ここは朝までなんとかこらえることにして、寝床に戻りました。
冷や汗をかき、潮の満ち引きのように何度も寄せては返す腹痛の波を乗り越えつつ、朝を待ちました。妊婦さんのつわりとはこんな感じなのかな、などと訳の分からないことを考えながら、寝床で一人うめいていました。この夜はこれまでの人生で最も長く感じた夜だったと思います。
長い長い夜が明け、ようやく辺りが明るくなってきました。辺りの風景が判別できるくらい明るくなった頃、やっとのことでトイレに入ることができ、苦しみから解放されました。
しばらくすると昨日の船頭が迎えに来たので、おかみさんにお礼を言って、またこの船に乗るのかとうんざりした気分になりつつも昨日と同じ船に乗り込みました。
昼過ぎ頃、我々の船はとうとうパクベンに到着しました。この日はパクベンに一泊することにして、適当なゲストハウスにチェックインした後、早速フェーサイまでの船の切符を買いに行きました。もちろん、パクベンからフェーサイまでの間はスピードボートに乗り換えたのは言うまでもありません。
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