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2003年4月13日
座ってみんなが水を掛け合う様子を眺めていると、同僚日本語教師の武本先生の姿がないことに気付きました。「あれ、武本先生は?」とスタッフに聞くと、「あー、まだ来てないみたいですね。」とのこと。「西川先生、私のバイクで一緒に武本先生を迎えに行きましょう!」バイクに2人乗りで武本先生をアパートまで迎えに行くことになりました。
アパートに到着しました。武本先生の部屋をノックすると青い顔の武本先生が出てきました。
「今、学校で水掛けしてるんで、武本先生も一緒に行きません?」
「いや、何か急に風邪ひいたみたいでしんどいからパスします。」
「あ、そうですか。風じゃしょうがないですね。残念。」
仕方なく学校に戻り、再度水掛けに参戦しました。そのまま、夕方まで特に大きい事故もなく水掛けを続けました。この時期は年中暑いタイでも最も暑い時期なので、全身水浸しでも涼しくて気持ちよかったのですが、夕方になり気温が少し下がってくると、だんだん寒くなってきました。学生たちもだんだん元気がなくなってきたので、そろそろこの辺でお開きに、ということで後片付けをすることになりました。
一階の受付の中まで水浸しになっていたのですが、ようやく片付けが終わって、「あかん、このままやと俺も武本先生みたいに風邪ひいてしまう…」と思いつつ、寒さに震えながら自転車でアパートに帰りました。この日は熱いシャワーを浴びて夕食を済ますと早々に寝てしまいました。
翌朝目を覚ますと、風こそひかなかったものの、両腕が酷い筋肉痛になっていました。一日中水が入ったバケツを振り回していたせいです。「来年は小さいバケツにしよう。」と心に誓ったソンクラーン休み2日目の朝でした。
日タイランゲージセンターではタイ語の翻訳・通訳業務、タイ語教室・日本語教室を行っております。詳しくはHPをご覧ください。
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2003年4月13日
ずぶ濡れになりながら学校に到着すると、学校の前にはすでに巨大なタンクが設置されていました。自転車を止めて一階の受付を覗くと、普段仕事をしている時とは比べられない位ハイテンションのタイ人スタッフたちがせっせとバケツやホースの準備をしていました。
準備を手伝っていると学生たちもやって来てさらに賑やかになってきました。タンクに水が満たされ準備が整い、全員に手桶や小さいバケツが配られました。
「西川先生は男だから大きいバケツね。」
と私だけ他のみんなより大きいバケツを渡され、いざ戦闘開始!
学生たちは学校前を通る人やピックアップトラックやバイクに水をかけています。車もバイクも大体は水をかけようとするとスピードを緩め徐行しながら通り過ぎるので、それほど危なくないのですが、中には急いでいるのかスピードを緩めずに走り抜けるバイクも時々通過していきます。しかし、学生たち(子供)はそんなバイクにも容赦なく水をかけまくるのでかなり危ないのでは…と思いながらタイ人スタッフ(大人)を見ると、彼らも同じようにすごいスピードで走り抜けるバイクに思いっきり水を掛けていました。マイペンライということみたいです。
実際ソンクラーンの時期は交通事故が多発するようです。ただ水を掛けられた勢いで事故を起こすという訳ではなく、飲酒運転が原因ということです。
もちろん通行人やバイク、トラックの荷台に乗った人たちもバケツや水鉄砲で武装している人がほとんどで、ひたすら水の掛け合いを続けていました。しばらくすると、タイ人スタッフの一人が学校の隣の雑貨屋で氷の塊を買ってきて我々のタンクに放り込みました。氷入りの水を掛けた時の相手の驚き様が面白くて、みんなさらにテンションが上がってきました。
荷台部分に子供たちが満載のピックアップトラックが学校の前を通りました。その中の一人の子供が巨大な水鉄砲で私めがけて集中的に攻撃してくるじゃありませんか。「よし、氷入りの水で返り討ちにしてやろう。」と私専用のバケツに水をすくい思いっきり水を掛けた
瞬間。
バキッ
バケツの取っ手が外れ、バケツ本体が子供に向かってきれいな放物線を描きながら飛んで行きました。そして、ボコッと音がしてその子供の頭に思いきりバケツがぶつかりました。
うわー、やってしまった!と思い、「ごめんごめん、大丈夫?」と言いながら子供の乗ったトラックに駆け寄ると、驚いた顔をしながらも「マ、マイペンライ…」と言いながらバケツを返してくれました。
「よかったー。」と安心したものの、なんだかテンションが下がってしまい、ちょっと休憩することにしました。
>>>「ソンクラーン・フェスティバル(タイの水掛祭)2002年(その3)」へ続く
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広島で第3回目のタイ・フェスティバルが開催されます。
日時:2009年5月3日(月)、4日(火)、5日(水)12:00〜19:00
場所:ひろしまフラワーフェスティバル会場内(広島市内:平和大通り周辺)
主催:タイ王国大阪総領事館
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